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- 第3回 冬野菜のおいしい食べ方と保存方法
冬野菜の多くは「霜にあたると甘くなる」と言われています。
これは、寒さから自分の身を守るために水分を減らして糖分を増していくから。水分中の糖度が高くなることで凍りにくくなり、甘みが増すのです。
蕪
蕪は地中深くには成長せずに、土の表面から上にかわいらしく顔を出して育ちます。
畑の蕪
選び方のポイント
- 根は白く光沢があって丸く、傷やひげ根が少ない堅くしまったものを、葉は緑でみずみずしい色鮮やかなものを選びましょう。
- 小蕪は、卵くらいの大きさのものが柔らかいです。
保存方法
- 葉付きのままだと、葉の方に水分を奪われて実がしんなりしてしまいます。根と葉に切り分けて保存しましょう。※大根も同様です
- 根は生でもおいしく食べられるので、甘酢漬けや漬物などにして保存してください。
根と葉を切り分けて保存してください。
栄養価(健康と美容のために)
- 根は淡色野菜でビタミンCが豊富。でんぷん消化酵素のアミラーゼが含まれており、胸やけや食べ過ぎを解消する整腸作用が期待されます。
- 葉は緑黄色野菜でカロチン、ビタミンC、鉄、カリウム、食物繊維が豊富に含まれています。
- 胃腸を温める効果があると言われています。※基本的に根菜類は体を温める作用があると言われています。
調理の豆知識
- 根は火が通りやすいので、短時間で調理してください。
- スライスした蕪を焦げ目がつく程度に焼き、熱いうちにドレッシングやお好みのたれなどをかけると味がしみ込み、甘みを増した蕪が楽しめます。
調理例:蕪のグラタン
白菜
霜にあたることで甘みが増すので、白菜の旬は冬(11月〜2月)です。
冬場の白菜は保存性が良いので丸ごと1個の購入をお勧めします。鍋物・煮物には欠かせませんが、サラダや漬物にすると噛みごたえがあり、満腹感を感じることができる野菜です。
選び方のポイント
- 葉が大きく薄緑色でずっしり重く、巻がしっかりしているものを選びましょう。
- カットされている場合は、葉と葉の間が詰まっていて断面が平らになっているものを選びましょう。
保存方法
- 冬は新聞紙で全体を包み、日の当らない場所に立てて保存してください。
- カットされているものは、ラップをして冷蔵庫で保存してください。
栄養価(健康と美容のために)
- 風邪の予防や疲労回復に効果があると言われているビタミンCが豊富です。
- カリウムが豊富で、体内の余分なナトリウムを排泄する作用があり、血圧の降下効果、腎臓の老廃物を排泄する働きがあると言われています。
- 芯の部分は、うまみ成分のグルタミン酸が含まれています。
- 食物繊維が豊富に含まれています。
調理の豆知識
- ビタミンCが豊富な白菜とビタミンB1を含む豚肉を一緒に摂取できる料理は、疲労回復・風邪予防などの免疫を上げる作用が期待されます。この季節はお鍋などでもたっぷり使いたいですね。
調理例:白菜と豚肉のミルフィーユ煮
さっそくチャレンジ! ―出雲ハルも試してみました―
先日、白菜農家さんの親戚がいらっしゃるご近所さんから、白菜をたくさんいただきました!
おすそ分けって、嬉しいですよね。
いただいた白菜は新鮮でシャキシャキ。でも、あまりにたくさんで冷蔵庫に入るわけもなく…。そんな時こそ、伯母マイスターに聞いてみたら、「新聞紙で全体を包み、日の当らない場所に立てて保存してね! ちなみに、次回の『クッキングワンポイントアドバイス』は冬野菜のおいしい食べ方と保存方法よ♪」と教えてもらっていました。
蕪や白菜など冬の野菜は、鍋や浅漬け、お味噌汁の具にと活躍してくれるから多めに買っておくと便利ですよね。また、冬に不足しがちなビタミンCが豊富に含まれています。なるべく鮮度の良い状態で保存し、野菜をたっぷり食べて風邪をひかない身体づくりをしましょうね!
今日はわが家も「白菜と豚肉のミルフィーユ煮」。子どもたちも、たくさん白菜を食べてくれるといいな♪
伯母(うば) 直美マイスター
教室の敷地内の畑で旬野菜を育て、野菜を作るところからこだわる旬菜料理家として、雑誌、WEBにてレシピ提案、執筆、ラジオ出演、企業への商品レシピ開発なども行う。
- 管理栄養士 旬菜料理家 伯母直美 暮らしのRecipe:
- http://www.naomi-uba.com/
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